Track : 雪がふるふる雪見てをれば(つづきあり)
Artist : 山谷初男
Album : 朗読CDシリーズ「心の本棚〜美しい日本語」放浪の俳人 山頭火
雪がふるふる雪見てをれば(つづきあり) by 山谷初男 from album 朗読CDシリーズ「心の本棚〜美しい日本語」放浪の俳人 山頭火
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花いばら,ここの土とならうよ(つづきあり)
By : 山谷初男
あたたかなれば木かげ人かげ(つづきあり)
ひよいと穴からとかげかよ(つづきあり)
遍路道にも難所があり,遍路ころがしと呼ばれている。(つづきあり)
まこと山国の,山ばかりなる月の(つづきあり)
乞ひあるく水音のどこまでも(つづきあり)
なんぼう考へてもおんなじことの落葉ふみあるく(つづきあり)
まことお彼岸入の彼岸花(つづきあり)
死人花,葬式花……死を想わせる彼岸花には,種がなりません。(つづきあり)
わかれてきた道がまつすぐ(つづきあり)
歩いていると,野の花が目にとまってきます。(つづきあり)
わがままきまま旅の雨にはぬれてゆく(つづきあり)
人が来たよな枇杷の葉のおちるだけ(つづきあり)
お正月の鴉かあかあ(つづきあり)
どこから連れてきたのか?(つづきあり)
けふはおわかれの糸瓜がぶらり(つづきあり)
空を鳥が渡ってゆく。(つづきあり)
お遍路さんとすれちがう。(つづきあり)
けふもいちにち風をあるいてきた(つづきあり)
よい湯からよい月へ出た(つづきあり)
うしろすがたのしぐれてゆくか(つづきあり)
鉄の翼で見知らぬ土地へ。(つづきあり)
逢ひたい,ボタ山が見えだした(つづきあり)
運河を渡って,空港へ。(つづきあり)
まつたく雲がない笠をぬぎ(つづきあり)
涸れきつた川を渡る(つづきあり)
若い頃,人生を長距離走にたとえていました。(つづきあり)
だまつて今日の草鞋穿く(つづきあり)
朝,着替えを持って家を出てみる。(つづきあり)
投げだしてまだ陽のある脚(つづきあり)
松はみな枝垂れて南無観世音(つづきあり)
しがらみを捨てて,巡礼の旅に出たい。(つづきあり)
風の中おのれを責めつつ歩く(つづきあり)
のぼりつめてすこしくだれば秋の寺(つづきあり)
ひよいと四国へ晴れきつてゐる(つづきあり)
酔狂なれど,車を拾って波静かな海辺へ。(つづきあり)
まいにちはだかでてふちよやとんぼや(つづきあり)
はるばるたづね来て岩鼻一人(つづきあり)
夜空を見上げれば,冬の大三角。(つづきあり)
木の芽や草の芽やこれからである(つづきあり)
人さまのお役に立つことなく 今日という一日を終えてしまった。(つづきあり)
へそが汗ためてゐる(つづきあり)
みんな出て征く山の青さのいよいよ青く(つづきあり)
窓あけて窓いつぱいの春(つづきあり)
とっぷりとお湯の中に身を沈める。(つづきあり)